『言えない秘密』
2024年製作/日本映画/上映時間:114分/G/2024年6月28日日本公開
監督:河合優人
出演:京本大我
古川琴音
尾美としのり ほか
アジア圏で大ヒットを記録した2007年の同名台湾映画を原案とするラブストーリーです。
伝統ある音楽大学を舞台に、過去の出来事が原因でピアノが弾けなくなってしまった青年と、ある秘密を抱える女性の恋模様が描かれます。
あらすじ
ピアノ留学から帰国して伝統ある音楽大学に編入した湊人(京本大我)は、ある日神秘的なピアノの音色に導かれて雪乃(古川琴音)と出会う。これまで耳にしたことのない美しい旋律に惹(ひ)かれて湊人が曲名を尋ねると、彼女は「それは秘密」と答えるだけだった。ある出来事から思うようにピアノが弾けなくなっていた湊人だったが、雪乃と共に過ごすうちにトラウマが癒やされていく。しかし突然、彼女は湊人の前から姿を消してしまう。
(シネマトゥデイより)
アイドルグループ「SixTONES」の京本大我と『偶然と想像』の古川琴音が共演のラブストーリーです。
監督は『チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』などの河合勇人。
※ネタバレを含むレビューになります。これからご覧になられる方はご注意を。※
オリジナル版は未見です。
とてもステキな物語だと思いました。
・・・それだけに、この日本版リメイクはとても残念な仕上がりになってしまったように感じました。
主人公・湊人を演じていた方。
お顔の感じで「何となく」と思ったのですが、やはり旧ジャニのお方。
それだけにファンに媚びた作りになっていたのがため息ものでした。💦
この映画、ピアノがとても重要な役割です。
ですのでキャスティングするのであれば、
1)演技力は今ひとつですが、ピアノがしっかり弾ける俳優。
2)ピアノは弾けないが演技力が高く、本人が弾いているように観える実力がある俳優。
このどちらかを選んで欲しかった。
どっちもダメな人、選んじゃマズいでしょう?
あれだけ「忖度やめよう」と言われながら、まだまだ続く旧ジャニへの忖度。
ヒロイン(と呼べるほどの描き方されてませんが)を演じる古川琴音さんのまあ地味なこと。
主人公の男の子がほとんど素人(それは言い過ぎかもしれませんが)なので、とびきり美形、もしくは実力派だと霞むことは目に見えているのでのキャスティングだと思うのですが、何かラブストーリーにも関わらず全然ロマンチックな気分にさせてくれない映画です。
『言えない秘密』というほど驚きは無く(クワトロ大尉が赤い彗星だったくらい、すぐ分かってしまいます)、予告編の段階で想像つくものでしたが、尾美としのりさんのキャスティングは大林宣彦監督へのオマージュかな?
ラベンダーの香り・・・はしなかったみたいですが。
映画.comのレビュー平均点4.2の高評価に騙されました。
ほとんどが旧ジャニファン・関係者の組織票ですね。(苦笑)
あれくらいでトラウマになるなら海外留学するなよ。幼なじみ(だと思う)の女の子は最後までほったらかしとまったく共感できない主人公にイライラ。
タイム○ープもののラブストーリーですと1980年の『ある日どこかで』が絶対オススメ。
こんなお子様ランチでは無く本当の愛を描いております。
しかも、マジ泣けます。
「これくらいの髪の長さの女の子知らない?」。
そんなロン毛女子しかいない音大なのか・・・?
オリジナル予告編