『ブレイブ ワン』
原題:The Brave One
2007年製作/アメリカ映画/上映時間:122分/R15+指定/2007年10月27日日本公開
監督:ニール・ジョーダン
出演:ジョディ・フォスター
ナビーン・アンドリュース ほか
婚約者との幸せな未来を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を亡くしたのを機に、悪に制裁を加える“処刑人”と化すサスペンス・スリラーです。
『羊たちの沈黙』などの名女優、ジョディ・フォスターがヒロインを演じ、2008年・第65回ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされております。
あらすじ
ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカ(ジョディ・フォスター)は、婚約者であるデイビッド(ナビーン・アンドリュース)との挙式を目前に控えた身。しかし、ある日の夕暮れ、愛犬を連れて散歩に出かけた2人は3人組の暴漢に襲われ、エリカは意識不明の重体となり、デイビッドは命を落としてしまう。
(シネマトゥデイより)
暴漢に婚約者を殺された女性が処刑人と化すサスペンスです。
ジョディ・フォスターが主演&製作総指揮を担当。
今回、自分は劇場公開時以来の鑑賞になります。
この映画とはまったく関係無い話しになりますが、ジョディ・フォスター演じるヒロインの名前が”エリカ”。
本作日本公開が2007年10月27日で、約その1ヶ月前の2007年9月29日、「エリカ様」と呼ばれる某日本の女優さんが主演の映画が公開され、その初日舞台挨拶でとんでもない不機嫌な態度を取り、マスコミなどから大バッシングを受けました。
わたくし、この「エリカ様」はこの舞台挨拶のニュースで初めて知ったのですが、ニュース映像観て怖くて、もう夜トイレひとりで行けなくなってしまいました。(涙)
「ド根性ガエル」と「はじめ人間ギャートルズ」のコスプレはとても似合っておりましたが・・・。
そのイヤな余韻が残っていたせいで、劇中「エリカ」と呼ばれるたびに、この不機嫌なド根性ガエルが脳裏をよぎってしまい仕方ありませんでした。
婚約者とワンちゃんと散歩中、突如暴漢に襲われ婚約者は殺されてしまい、ワンちゃんも連れて行かれたエリカ。
進展の無い警察の捜査に苛立つエリカはある日、ふと拳銃を入手する。
この日から、街にはびこる悪に制裁をくわえることとなります。
古株の映画ファンですと、どうしてもチャールズ・ブロンソン主演の傑作『狼よさらば』を思い出してしまう物語です。
それ+、ジョディ・フォスターが持つ知的なイメージがあり、単なるヴァイオレンス映画にならず、「正義と犯罪との境界線」のようなものが上手く映し出されていたように感じました。
ラストは賛否両論、意見が分かれると思います。
復讐は何も生み出さないかもしれません。
しかし、エリカの行き場の無い哀しみや怒りはどこへ持っていけばいいのか?
とても難しい問題のような気がいたします。
ジョディ・フォスターの演技が光る1本です。
『ジョーカー』(2019)を観たときも思いましたが、ニューヨークの地下鉄、夜は乗りたく無いですね。
オリジナル予告編(日本語字幕はありません)