Stella by Starlight

よろしくお願いいたします。

『チャレンジャーズ』

『チャレンジャーズ』

原題:Challengers

 

2024年製作/アメリカ映画/上映時間:131分/PG12/2024年6月7日日本公開

 

監督:ルカ・グァダニーノ

出演:ゼンデイヤ

   ジョシュ・オコーナー

   マイク・ファイスト ほか

 

君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督による2人の男を同時に愛するテニス界の元スター選手と、彼女の虜になった親友同士のテニス選手の10年以上にわたる愛の物語を描いたラブストーリーです。

主演は『デューン砂の惑星』シリーズなどのゼンデイヤ

 

あらすじ

テニス界のトップ選手として活躍するタシ・ダンカン(ゼンデイヤ)は地位や名声、富を手に入れていたが、試合中のけがにより選手生命を断たれてしまう。あるとき男子テニス選手二人が親友同士でありながら共に彼女に心を奪われ、タシの愛を求めるようになる。彼女は自分に夢中な二人を同時に愛し、3人の一風変わった関係は10年以上続くことになる。

シネマトゥデイより)

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

全てを手に入れたテニス界の元スター選手と、二人の男子テニス選手との10年以上にわたる愛の行方を描くゼンデイヤ主演のラブストーリーです。

共演に『帰らない日曜日』などのジョシュ・オコナー、『ウエスト・サイド・ストーリー』のマイク・フェイスト。

 

本作とあまり関係無いことかもしれませんが、昨日発表された2025年・第82回ゴールデングローブ賞において、テレビ部門ドラマシリーズで「SHOGUN 将軍」が作品賞を含む4部門を受賞。

真田広之さんの主演男優賞、浅野忠信さんの助演男優賞はともに日本人初。

この話題は中継を観ていたワケでは無いのですが、速報を聞いたときは本当に嬉しかったですね。

 

本作も今回のゴールデングローブ賞、作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、主演女優賞(ゼンデイヤ。ミュージカル・コメディ部門)など4部門にノミネートされ、見事最優秀作曲賞を受賞いたしました。

 

昨年末の映画評論家の方たちのご自身の2024年ベストテンを発表しており、本作をベストテン入りさせている方がかなり多かったです。

シネマトゥデイの短評も5人中2人が満点評価と評価の高さに釣られて今回本作を鑑賞することにしましたが・・・。

 

ただ、私、『君の名前で僕を呼んで』という映画が苦手で、あの映画を観てから桃が食べられなくなっちゃいました。

その監督(わたくし的には”ルカ”と言うとブラジですね)の作品という不安もあったのですが、見事的中。

『君の名前~』同様、異常なほど生々しい「ベチョ」(ごめんなさいね、PG12なので)といういやらしい効果音の響きわたるキスシーン。

いきなり3P(ごめんなさいね。PG12なので)始めちゃうヒロインも凄いけど、その後お兄ちゃん同士の濃厚のキスシーン見せられて「ハァ~」というため息しか出ませんでした。

 

ゼンデイヤ演じるタシは将来を約束された逸材でありながら、試合中でのアクシデントで選手生命にかかわる大ケガをしてしまいます。

そこから奇跡の復活劇でふたたびコートに立つ(ありきたりですが)と言ったお話しならまだ感情移入出来ていたかもしれませんが、彼女はあっさり引退してしまいます。

 

それから男2人、あっちに行ったら今度はこっちのような感じで関係を結んでいきます。

彼女の勝手ではあるのですが、観ていた共感できませんでしたし、特にズワイグという男は男性視線から観てもサイテー野郎で、こちらも嫌いなタイプでした。

 

つまりはテニスを観戦しているとき、ボールを追うので顔が右に行ってその後左、その繰り返し。

それに照らし合わせているような男女の関係を描いたつもりなのですが、演出がヘタ。

 

台風の夜、街に出るタシ。

街は無数の紙が舞っている・・・って、こんな紙が多い所ってどこ?と訊きたくなりました。

 

ゼンデイヤの美しさは絶品です。

でも、それだけでは「いい映画」とは言えない気がいたします。

テニスの試合のシーンも盛り上がりはイマイチ。

ドナルドソンがユニクロを着ていた理由が知りたかった・・・。

 

『君の名前~』のような”ネチネチ系”(言葉悪いな~)のラブストーリーがお好きな方にはオススメです。

 

日本版予告編