『七人の秘書 THE MOVIE』
2022年製作/日本映画/上映時間:118分/G/2022年10月7日日本公開
監督:田村直己
出演:木村文乃
菜々緒 ほか
黒子として働く秘書たちが、弱者を救うために暗躍するテレビ朝日系列のテレビドラマの劇場版です。
悪人たちを成敗してきた7人が、信州一帯を牛耳る極悪経営者一族に挑む姿が描かれます。
あらすじ
壮絶なバトルの末に政界のドンを辞任に追い込んだ望月千代(木村文乃)ら7人の秘書たちのもとに、新たな依頼が入る。ターゲットは巨大企業を経営し信州一帯を牛耳る「九十九ファミリー」で、地元の名家として知られる彼らの実態は、国家とつながって私腹を肥やす極悪一家だった。利益のために手段を選ばない彼らを懲らしめるため、7人は雪深い信州を訪れ一家に近づこうとするが、照井七菜(広瀬アリス)が何者かに襲われてしまう。
(シネマトゥデイより)
テレビ朝日の木曜ドラマとして放映された「七人の秘書」の劇場版です。
主演の木村文乃、広瀬アリス、江口洋介といったおなじみの顔ぶれに加え、『極主夫道』シリーズなどの玉木宏、『喜劇 愛妻物語』などの濱田岳、『死刑台のエレベーター』などの吉瀬美智子、『ディア・ドクター』などの笑福亭鶴瓶らが新たに出演。
本日、10月19日は木村文乃さん、37歳のお誕生日です。
お祝いの気持ちを込めまして、主演作を選んでしまいました・・・。
・・・で、せっかくのお誕生日に水を差すことを書いてしまうのが申し訳なく思うのですが、本当につまらなくて、何度も挫折しそうになりました。
2回連続テレビドラマの映画化作品のレビューですが、『ミステリと言う勿れ』はしっかりと映画になっていて、見どころもありましたが、これは酷すぎます。
映画ファンもバカではありません。
『ミステリと言う勿れ』が映画.comのレビュー平均点が3.8点。
本作が驚愕の2.7点。(それでも高いと思えるほど)
ドラマはいつもの如く未見ですが、全8話あるので、七人の見せ場が用意されていると思いますが、この劇場版は文乃さん、広瀬アリスさん以外はほとんどモブ。
大島優子さんが映画のプロモーションに一切参加しなかったらしいですが、この扱いに納得していなかったのも理解できます。
つい最近、どうでもいいアンケートで”日本一美しい姉妹”で2位に選ばれていた広瀬アリスさん。(と妹のすずちゃん)
わたくしは1位と思っておりました。
1位に選ばれたのが上白石さん姉妹ですが、わたくし、『ちはやふる』にご出演された方(かた)しか知りません。💦
濱田岳さんは2022年は本作の前にあの!『大怪獣のあとしまつ』にも出演。
お気の毒の一言です。(この作品の扱いも気の毒でした)
その『大怪獣のあとしまつ』に出演された西田敏行さん。
この場をお借りして、心からのご冥福をお祈りいたします。
玉木宏さんと文乃さんのロマンスシーンはいらないと思いましたし、逆にこのようなシーンを入れてしまったから終盤のネタバレが早々と分かってしまう、まあ何ともお粗末なシナリオ。
ラーメン映画と観ることもできますが、それも伊丹十三監督の映画にはほど遠い。
「七人の」で始まる、本作と比較するのもおこがましいあの黒澤明の名作。
文乃さんの役名の千代は三船敏郎さんの演じた菊千代から来ているのかな?
本作の配給は東宝。
テレビ朝日系列ドラマは「相棒」や「仮面ライダー」など、東映との相性がいいように思うのですが・・・。
勧善懲悪の物語は悪いとは思わないのですが、あまりのも古くさく、女優さんのキレの無いアクションシーンは「『チャーリーズ・エンジェル』見習いましょうね」と言いたくなりました。
決めセリフがあるみたいで、
「秘書なめるな!」→「映画なめるな!」。
「名乗るほどの者ではございません」→「観るほどの価値もございません」と言いたいですね。
何はともあれ、文乃さん、お誕生日おめでとうございます!
オリジナル予告編